【わかりやすく説明します!】技国人と高度人材の違いとは?

外国人が日本で働く場合、就労ビザを取得しなければなりません。就労ビザの中で代表的なものが、「技術・人文知識・国際業務」と「高度専門職」です。どちらも専門的な知識や経験を持つ外国人向けのビザですが、幾つかの明確な違いがあります。ここでは、その点について詳しくご説明いたします。

技国人ビザとは?

「技術・人文知識・国際業務ビザ」(技国人ビザ)は、最も一般的な就労ビザです。主に、大学等で学んだ専門知識を活かす仕事に従事する外国人が対象です。例えば、ITエンジニア、通訳、経理担当、マーケティング等が該当します。


技国人ビザを取得するためには、学歴か実務経験が必要です。具体的には、職務内容に関する分野を大学等で習得しているか、あるいは実務経験が10年以上あることが条件です。


技国人ビザは、日本の会社が外国人を雇用する際に、最も多く利用する在留資格です。そして、一定の条件を満たせば、更新を繰り返すことができ、それにより長期的に就労することも可能です。但し、転職等をすることで、業務内容が専門分野から外れた場合、ビザの更新が難しくなることがありますから、注意が必要です。

高度人材ビザとは?

「高度専門職ビザ」(高度人材ビザ)は、優秀な外国人を積極的に受け入れるために設けられた在留資格です。このビザは、ポイント制によって評価され、学歴、職歴、年収、研究実績等の項目が合計70点以上になると、認定される仕組みです。


このビザの最大の特徴は、他のビザにはない待遇面です。例えば、在留期間の設定が最長5年で、配偶者の就労が認められており、両親の帯同や家事使用人の同行等も認められています。さらに、他のビザよりも早く(最短1年で)永住申請ができますので、将来的に日本に永住しようと考えている外国人にとっては、理想的なビザだと言えます。


以上のように、高度人材ビザは、日本の経済や社会に対する貢献が期待される、ハイレベルな専門人材獲得のための制度です。特に、IT、金融、研究開発等の分野において、高いスキルを持つ外国人に向いています。

2つのビザの違い

技国人ビザと高度人材ビザの最大の違いは、目的と待遇です。

技国人ビザは、専門分野の知識・技能を活かして、日本で働くことを目的としています。つまり、標準的、一般的な就労ビザです。しかし高度人材ビザは、より優秀な人材を長期的に定着させるための特別枠です。そのために、多くの優遇措置が設けられています。


また、取得要件にも違いがあります。技国人ビザは、学歴・職歴の条件を満たせば、申請できます。しかし、高度人材ビザは、ポイント制をクリアしなければなりません。また、高度人材ビザは、在留期間の上限が長く、家族の帯同、永住許可の早期化等の生活面でも、大きなメリットがあります。


以上の点をまとめると、技国人ビザは「日本で就労するための一般的なビザ」であり、高度人材ビザは「優れた人材を確保するための特別なビザ」と言えるでしょう。

まとめ

技国人ビザは、専門分野の知識・技能を活かして、日本で働くことを目的としていますが、高度人材ビザは、より優秀な人材を長期的に定着させるための特別枠です。また、技国人ビザは、学歴・職歴が条件ですが、高度人材ビザは、ポイント制をクリアしなければなりません。


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