【国際結婚を考えている方へ】国籍を理由に結婚を反対された場合は?
最近日本でも、国際結婚をする人が多くなりました。しかし、日本人の配偶者が自分の親を説得する難しさは、現在も変わりません。ここでは、国籍を理由に結婚を反対された場合、どうすれば良いか、対処法をご説明します。
国政結婚の実態
現在日本では、婚姻数は減っていますが、国際結婚はほぼ横ばい状態です。
2009年の「日本人同士の結婚」は、約673,000組でした。しかし、2018年には約564,000組と、100,000組以上も減り、約17%の減少率です。その一方で、2009年の「国際結婚」は、約34,00組で、2018年には約21,000組となっています。2009年の婚姻数全体に占める国際結婚の割合は約0.5%ですが、2018年には約3.5%に増加しています。
以上のように、日本での国際結婚は、現在では決して珍しいことではありません。
親が反対する理由とは?
国際結婚の離婚率について、次のような数字があります。
日本人同士が結婚した夫婦の離婚率は、約34.9%です。しかし、国際結婚をした夫婦の離婚率は、約50.5%となっています。また、離婚理由として最も多いのは、「価値観の違い」ですが、これは国際結婚にも言えることです。
もし日本人が、外国籍の方と結婚したい旨を伝えても、「価値観の違い」を理由に、日本人の親が反対するケースが少なくありません。
また、「国籍」の問題も出てきます。多くの親が反対、または心配する理由は、相手が日本国籍ではなく「外国籍」であるからです。この点は、国籍に対する偏見という理由よりも、自分たちの親族に外国籍の人が入ってくるという、一種の「戸惑い」があることも考えられます。
もし反対された場合は?
もし国籍を理由に結婚を反対された場合、どうしたら良いのでしょうか?
1つ目は、実際に両親を結婚相手に会ってもらうことです。直接会って話してもらうことで、親の不安である「価値観の違い」、「国籍」の問題を、多少なりとも解消できるはずです。なお、たった1回会っただけで直ぐに賛成してもらえることは少ないと思いますので、何回か会う機会を設け、少しずつ説得するようにします。
2つ目は、今後の人生生計の説明です。国際結婚をする場合に、親が心配するのは、「今後のどのように生活していくのか」ということです。これについては、結婚相手と相談して、親に対して、できるだけ具体的に説明しましょう。例えば、結婚後はどこに住所を置くのか、もし外国に住む場合には、どのような頻度で日本に帰ってくるのか、生まれてくる子どもの国籍はどうするのか等です。
3つ目は、もし結婚に反対された場合は、暫く時間を空けることです。多くの親は、自分の子どもが「国際結婚をしたい」と言い出した場合、先ず「戸惑い」を覚えます。また、結婚相手を親に会わせて、反対された場合に、無理に説得を試みても、お互い感情的になってしまい、かえって解決が遠のきます。そうなると、直ぐに合意することはできません。そこで、暫く冷却期間を取って、真剣に結婚を考えているということを、時間を掛けて説明するようにします。
まとめ
多くの親は、自分の子どもが国際結婚をしたいと言ってきた場合、「価値観の違い」、「国籍の問題」を理由に反対する、あるいは直ぐに賛成してくれません。それは、「戸惑い」が大きな理由だと思いますが、ともかく時間をかけて、焦らずに説得していくことが重要です。