【具体的な数値で説明します】日本国籍の取得にはどれ位時間がかかるのか?

外国人が日本国籍を取得する場合、帰化申請の手続きを行います。今までの国籍を失い、新たに国籍を得ることになりますので、幾つかの厳密な要件をクリアしなければなりません。また、一般的な在留資格申請よりも、審査の期間は長くなります。申請が許可されるまでどれ位時間がかかるのでしょうか?

帰化申請とは?

帰化申請とは、日本に在留する外国人が、日本国籍を取得する手続きです。法務局(出入国在留管理局)に申請し、認められると、現在の外国籍を失い、日本国籍を取得できます。但し、許可されるためには、幾つかの厳密な要件があります。

例えば、申請者は、成人年齢(18歳)に達していなければなりません。また、現在国籍を持つ国の法律においても、成人年齢に達している必要があります。

さらに、現在日本に在留している期間中に、税金の滞納をしていない、重大な刑罰を受けていない等の要件もあります。

帰化申請の流れ

帰化申請の手続きは、次のような流れです

まず必要書類を確認するために、申請者の住所地を管轄する法務局(地方法務局)に行きます。なお、訪問する際には、事前に予約する必要があります。法務局によっては、数ヶ月先まで予約が埋まっていることもありますので、早めに予約した方が良いでしょう。

窓口の担当者から、申請者が来日した経緯、現在の在留資格、家族構成、犯罪歴の有無等の確認があります。それらの内容によって、帰化の要件を満たしていると判断されれば、申請に必要な書類が示されます。

次に、提示された必要書類を集めなければなりません。特に手間や時間がかかるのは、申請者の本国が発行する書類・証明書です。日本の大使館で入手できる書類もありますが、実際に帰国しなければ入手できないものもあります。

必要書類が揃ったら、申請書に必要事項を記入しますが、全て申請者の手書きですので、注意が必要です。なお、記載方法は、法務局発行の「帰化の手引き」がありますので、それを参考にして記入します。

その後、申請書と必要書類を法務局へ提出します(事前予約が必要)。記載内容や必要書類に特に問題がなければ、受理されます。ただ「受理」とは言っても、申請書や書類を受け取るという意味で、許可ではありません。なお、不備や書類の不足等があれば、修正や不足した書類の入手をしなければなりません。

書類の受理から2、3ヶ月後に、法務局の担当者と面接を行います。これは、書類に記載した疑問点や過去・現在の状況等について、質問されるものです。なお、申請者に配偶者等がいる場合は、その方との面接もあります。

また、申請者の会社や学校等に、法務局から在籍確認のための電話があります。さらに、実際に自宅等を訪問してくる場合もあります。

最後に、帰化の条件を満たしていると判断されれば、申請書・書類は法務省に送られ、法務大臣が許可あるいは不許可を決定することになります。許可の場合は、官報に名前が掲載されて、法務局の担当者から申請者に電話があります。しかし不許可の場合は、「不許可通知」が送られて来ます。

必要な期間は?

以上が、帰化申請から許可(不許可)までの一般的な流れです。

日本国籍取得に必要な期間は、書類の準備に1~2ヶ月、申請から法務局での面談まで2~3ヶ月、面談から許可・不許可の決定まで約10ヶ月です。従って、必要書類の準備から決定までは、13~15ヶ月程度ということになります。

まとめ

日本国籍の取得に必要な期間は、13~15ヶ月程度です。但し、申請者の事情・状況、申請先の法務局の規模、混み具合によって、この期間よりも多少前後することになります。いずれにしても、時間に余裕をもって申請する必要があります。


今すぐ
相談する

APPLY