【意外と知られていないことを教えます】帰化申請で行われる素行調査とは?

2024-11-14

帰化申請とは、外国籍を喪失し、日本国籍を取得するための手続きです。一般的な「在留資格」の申請では、主に提出した書類を確認した上で、許可するか否かを決定します。しかし、帰化申請では、本人との面接、家庭や職場への訪問、電話調査の他に「素行調査」も行われます。

帰化申請とは?

帰化申請とは、日本在留する外国籍の方が日本国籍の取得する手続きのことです。申請が認められると、現在の外国籍を失い、新たに日本国籍を取得することになりますから、厳しい要件が幾つかあります。

また、必要書類が多く、審査に要する期間は1年程度です。審査では、書類の確認はもちろん、申請者への面接、家庭や勤務先等の訪問・電話での確認等があります。

素行要件とは?

帰化申請の要件に「素行要件」があります。「素行要件」とは、「申請者の日常の素行が良いかどうかを判断するための要件」のことを言います。なお、「素行要件」では、次の項目について審査されています。

・犯罪歴、前科がないか

・年金、税金の滞納がないか

・交通違反がないか

以上の「素行要件」を満たしているかどうかを確認するために、「素行調査」が行われるのです。

素行調査の方法

素行調査は、次のような方法で行われます。

犯罪歴、前科、税金の滞納等は、それぞれの関係機関に問い合わせれば、すぐに判明します。また、交通違反については、「過去5年間に何回違反したのか」を基準に調査を行います。なお、軽微な交通違反であれば、5回程度は許容範囲とされています。

但し、素行調査は、これだけではありません。実際には、上記の項目以外にも行われています。それは、「申請者が提出した書類内容に、虚偽の申告がないか」ということです。例えば、就労している仕事内容、勤務態度等を調査したり、申請者の近隣住民等に聞き取り調査を行ったりして、素行を調べる方法です。

また、帰化申請では、申請書・書類の受理後に、記載されている内容に虚偽がないか確かめるため、身辺調査を行います。この調査で、「虚偽の申告がある」と判断された場合には、許可が下りることはありません。

つまり、上記で示した3つの項目と同じくらい、「虚偽の記載」も重いということです。従って、帰化申請では、日頃の素行が重要であると同時に、提出する申請書や書類には、真実のまま正直に記載することが重要です。

まとめ

帰化申請では、素行調査が行われ、犯罪歴等の有無の確認があります。また、申請者から提出された申請書・書類の内容を基にして、記載内容に間違いがないか、身辺調査も行われます。


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