【お得な情報を解説します】帰化申請の手引きとは何か?
帰化申請は、在留資格申請の中でも、最も難易度の高い手続きの一つです。そのため、法務省から「手引き」が発行されています。ここでは、その手引きついてご説明します。
帰化申請とは?
帰化申請とは、日本に在留する外国籍の人が、現在の外国籍を喪失し、日本国籍を取得するための手続きのことです。申請が認められると。晴れて日本人となるわけですから、審査には厳しい要件があります。
例えば、帰化の申請者は、日本における成人年齢、つまり18歳以上でなければなりません。また、現在の国籍の法律でも、成人でなければなりません。これは「能力要件」と呼ばれます。
また、日本に在留する期間に、税金の未納がなく、重大な刑罰を受けていない等の要件が必要です。これは「素行要件」と呼ばれています。
手引きとは?
帰化申請に関する注意点について、法務省からで「手引き」が発行されています。正式名称は、「帰化許可申請のてびき」で、URLは以下のとおりです。(https://houmukyoku.moj.go.jp/tokyo/content/001419667.pdf)
この「手引き」には、以下の事項が記載されています。
・第1 申請する前の注意事項
・第2 申請書類作成の一般的な注意事項
・第3 帰化許可申請者が自分で作成する書類についての注意事項
(1)帰化許可申請書
(2)親族の概要を記載した書面
(3)履歴書
(4)帰化の動機書
(5)宣誓書
(6)生計の概要を記載した書面
(7)事業の概要を記載した書面
(8)自宅、勤務先、事業所付近の略図
・第4 証明資料として官公署等から交付を受ける書類について
(1)本国法によって行為能力を有することの証明書
(2)国籍証明書
(3)身分関係を証する書面
(4)国籍を有せず、又は日本の国籍を取得することによってその国の国籍を失うべきことの証明書
(5)居住歴を証する書面
(6)運転記録証明書
(7)資産・収入・納税に関する各種証明書
(8)社会保険料の納付証明書
(9)その他の参考資料
・第5 申請する際の注意事項
・第6 申請した後の注意事項
・国籍法(抄)(抄)
・国籍法施行規則(抄)
・記載例
・別表 納税証明書等提出書類一覧表
注意点
この「手引き」は、帰化を申請する際に必要な申請書の作成や必要書類の入手について、説明したものです。但し、申請書作成や必要書類入手で、不明な点が出てきた場合には、近くの法務局(出入国在留管理局)に、確認をする必要があります。そうしないと、自分の判断で申請書を記入したり、資料を入手したりすると、申請後にかえって手間がかかる可能性があるからです。
申請書の記入は、基本的に申請者本人が行います。他の方に代筆もらっても構いませんが、記入できる箇所は、できるだけ本人が記入するようにしましょう。筆記用具は黒のペンまたはボールペンを使用し、鉛筆やいわゆる「消えるボールペン」は使わないようにします。
提出する文書は、原則として2通ずつです。1通を原本、もう1通は複写(コピー)で構いません。但し、パスポートや運転免許証等、原本を提出できない場合は、複写を2通提出します。
まとめ
法務省が発行した手引きは、帰化申請について、27ページ(表紙も含む)に渡り、詳しく説明されています。但し、不明な点が出てきたら、近くの法務局(出入国在留管理局)へ尋ねてみることが必要です。