【専門家が教えます!】帰化申請の調査とは?

帰化申請は、外国籍の方が日本国籍を取得するために行う手続きです。通常の在留資格申請では、提出した申請書や書類の内容を確認した上で、許可を決定しますが、帰化申請の場合は、申請者本人との面接、家庭や職場への訪問・電話等の他に、「調査」が行われます。

帰化申請とは?

帰化申請とは、日本国籍の取得を希望する外国籍の方が行う手続きです。申請が許可されると、それまでの外国籍を喪失した上で、日本国籍を取得することになりますので、厳しく審査されます。

また、提出すべき書類も多く、審査期間は1年程度かかります。この間に、書類に記載された内容の確認はもちろんのこと、申請者への面接、家庭や勤務先等の訪問・電話での確認等があります。

素行要件とは?

帰化が認められる要件の中に、「素行要件」があります。「素行要件」とは、「申請者の日常の素行が良いかどうかを判断するための要件」のことで、具体的には次の項目について審査されています。

・申請者に犯罪歴や前科等がないか

・申請者に年金や税金の滞納等がないか

・申請者に重大な交通違反等がないか

以上の「素行要件」を満たしているかどうかを確認するために、「調査」が行われます。なお、この「調査」は、「素行調査」とも呼ばれています。

調査の方法

「調査」は、次のような方法で実施されます。

申請者に関する犯罪歴、前科、税金の滞納等については、各々の関係機関に問い合わせれば、すぐに分かります。また、申請者に関する交通違反は、「申請から過去5年の間に、何度重大な交通違反したか」を基準に調査します。なお、一般的に軽微な交通違反であれば、5回程度は許容範囲となっています。

但し、「調査」は、上記以外の項目ついても実施されます。それは、「申請者が提出した申請書や書類の記載内容に、虚偽がないか」ということです。

例えば、現在就労する仕事の内容や勤務態度等を調査したり、申請者が住む近隣住民等に聞き取りを行ったりして、申請者の素行を調査するものです。つまり、申請書や書類の記載内容に虚偽がないか確かめるための身辺調査です。この調査によって、「記載内容に虚偽がある」等と判断された場合は、許可が下りないことになります。

従って、先程ご説明した3つの「素行要件」と同じくらい、「虚偽の記載」も重大だということになります。帰化申請では、日頃の生活における素行が重要であるとともに、提出する申請書や書類についても、真実をありののままに記載することが重要ということになります。

まとめ

帰化申請では、調査が行われ、犯罪歴等の有無の確認があります。また、申請者から提出された申請書や書類の内容を基にして、記載された内容に虚偽がないかと言った、身辺調査も実施されます。


今すぐ
相談する

APPLY