【他では教えてくれない!】日本国籍にはどれ位 価値があるのか?
外国籍の人でも、幾つかの要件を満たせば、日本国籍を持つことができます。このような手続き、制度を「帰化」と言います。それでは、外国人によって日本国籍には、どれ位の価値があるのでしょうか。詳しくご説明します。
日本国籍を取得する方法
外国籍を持つ人が日本国籍を取得する方法として最も一般的な方法は、帰化申請を行った上で、その審査にパスすることです。
但し、帰化申請で日本国籍を取得するには、幾つかの要件をクリアする必要があります。例えば、引き続き5年以上日本に住んでいること、税金を滞納していない・刑罰を受けたことがない等の素行が良いこと、日本に引き続き生活ができる仕事や資産があることなどです。
日本国籍の価値とは?
日本国籍を取得する価値の最たるものは、日本政府が発行するパスポートを所持できることです。こう言えば、「それは当たり前ではないか」と言われそうです。
しかし、日本のパスポートは、世界で最も信用がある「証明書」と言っても過言ではありません。それは、日本のパスポートがあることで、海外旅行をする際に、約190の国でビザが免除されるのです。これは、いかに日本の国が世界から信用されているかを示す事柄です。
また、日本国籍を取得することで、国民健康保険や社会保障など、多くの恩恵を受けることができます。日本は「皆保険制度」を執っていますから、健康保険料の支払い義務は生じますが、低額で病院で診察を受けたり、薬を処方されたりすることができるようになります。
また、今まで在留資格によって日本で生活していた外国人は、在留期間が満了になる度に手続きをする必要がありました。しかし、日本国籍を取得することで、そのような煩わしさがなくなります。日本に骨を埋める覚悟がある人にとっては、大きなメリットです。
なお、在留資格に「永住権」というものがありますが、これは帰化と違って外国籍のまま、日本にずっと住み続けるためのものです。他の在留資格とは違って、在留期間や就労の制限はなくなりますが、選挙権、被選挙権や公的機関への就職などについては、一定の制限があります。
日本国籍を取得するデメリット
ただ、日本国籍を取得することで、今まで持っていた外国籍を失うことになります。日本では、複数の国籍を持つこと、つまり「二重国籍」を認めていないからです。
また、一度日本国籍を取得し、外国籍を喪失してしまうと、再び外国籍に戻ることは不可能になります。
従って、二度と本国に戻らず、日本で一生を終える覚悟がなければ、日本国籍を取得するメリットは感じられないことになります。
まとめ
日本に住む外国人にとって、日本国籍を持つことは大きな意味、価値があります。但し、この先日本に住み続ける予定があり、しかも日本に骨を埋める覚悟がある場合という「但し書き」が付きます。