【意外と知られていない】日本に帰化したスポーツ選手

2024-09-27

現在日本には、多くの外国籍を持ったスポーツ選手がいます。その中には、日本国籍を取得して、日本人として活躍している人もいます。ここでは、外国籍のスポーツ選手が日本国籍を取得する流れ、帰化したスポーツ選手をご紹介します。

帰化とは?

帰化とは、現在日本に在留する外国籍の方が、申請によって日本国籍を取得することです。帰化には、次のようなメリットがあります。

 ・日本名を持つことができ、差別されることが少なくなる。

 ・日本の戸籍を持つことができるため、日本人と結婚し歌場合には、同じ戸籍に入ること

ができる(同じ姓になれる)。

 ・日本のパスポートを持つことができため、海外へ行く際に、日本政府からのお墨付きがもらえ、手続きも簡略化される。

 ・年金、社会保険、福祉などの社会保障に関して、日本人としての恩恵を受けることができる。

 ・選挙権、被選挙権を得ることができるため、日本の政治に参加できる。

 ・ローンを組んだり、銀行から融資を受けたりすることが可能になる。

但し、帰化には、次のようなデメリットもあります。

 ・今までの国籍を失うことになる(再度本国の国籍取得は不可能)。

 ・本国へ帰る際には、日本人として査証(ビザ)を取得しなければならない。

スポーツ選手が帰化するには?

先ず外国籍のスポーツ選手が、初めて来日し、日本で活動するためには、一般的に「興行ビザ」が必要です。

興行ビザとは、外国籍の人が、演劇、演芸、演奏、スポーツ等の興行に関する活動をしたり、その他の芸能活動を日本で行ったりする際に必要な在留資格のことです。俳優、歌手、ダンサー、プロスポーツ選手等が該当します。在留期間は、申請者、興行の内容等によって、3年、1年、6ヵ月、3ヵ月、30日と分かれています。

外国籍のスポーツ選手が、日本で活動するためには、先ずこの「興行ビザ」を取得しなければなりません。

その上で、日本国籍を取得するための「帰化申請」を行うには、2022年の「帰化許可基準」の見直しにより、「3年」以上の在留期間が必要となりました。従って、スポーツ選手が帰化申請を行うには、3年以上、在留資格を持った上で、日本で活動していなければなりません。

日本に帰化したスポーツ選手

日本に帰化したスポーツ選手を部門別でご紹介します。

先ずプロ野球選手では、日本ハムファイターズで活躍した森本稀哲さん、現在広島東洋カープの監督である新井貴浩さん、近鉄バッファローズ等で活躍した金村義明さんがいます。

相撲界では、元横綱の白鵬翔さん、同じく元横綱の武蔵丸光洋さん、現横綱の照ノ富士春雄さんがいます。

また、卓球選手では張本智和さん、張本美和さんの兄妹、サッカー界ではラモス瑠偉さん、田中マルクス闘莉王さんがいます。

まとめ

一般的に、初めてスポーツ選手が日本に来て活動をするためには、「興行ビザ」を取得することになります。その後、一定の要件を満たした上で、日本国籍を取得するための「帰化申請」を行います。