2022-08-15

外国人が日本に永住したい場合は、永住許可申請をして永住権を取得しなければなりません。

永住許可申請をするには様々な書類を提出する必要がありますが、その一つに永住理由書があります。

永住理由書には、なぜ日本で永住権を取得したいのかを記載することが必要ですが、どう書けばいいかわからない場合もあるでしょう。

そこで今回は、永住権申請の理由書について解説します。

永住理由書とは

永住理由書とは、永住権の取得を希望する理由を記載する書類です。

永住理由書には所定の様式がないので、自分で自由に記載することができます。反面、自由度が高すぎて何を書けばいいかわからない場合も少なくありません。

具体的な書き方や文字数などに指定はありませんが、一般にA4用紙1～2枚程度、文字数で2000～4000文字程度を記載します。

文字数は多すぎる必要はありませんが、あまりに文字数が少ない場合は、永住権を取得する意欲が薄いと判断される可能性があるので、ある程度の分量を用意すべきです。

永住理由書は日本語以外でも記載できますが、日本語以外で記載する場合は翻訳文を添付する必要があります。

永住理由書の提出が必要なケース

永住権を取得する場合に永住理由書の提出が必要なケースは、現在の在留資格が就労ビザの場合です。

身分系のビザ（日本人の配偶者や永住者など）の場合は、永住理由書の提出は義務ではありません。

身分系のビザの場合は、日本人の家族を持っているケースが一般的なので、永住権を取得する理由を特に尋ねる必要はない（家族と暮らすため）と考えられています。

就労ビザの場合は、すでに就労ビザで日本に滞在できるので、なぜ永住権を取得したいのかを確認する必要がある、と考えられているのです。

永住理由書によく記載される項目

永住理由書に決まったルールはありませんが、作成する場合によく記載される項目として、以下のものがあります。

・永住権を申請するまでの経緯

母国での経歴（学歴）・来日してからの状況などを記載します。

・仕事や生活状況

現在どのような仕事をしているかや、収入状況などを記載します。

・身元保証人に関する事項

永住権の申請にあたって身元保証人が必要ですが、身元保証人との関係などを記載します。

・永住権を取得する理由

なぜ日本に永住したいのかを記載する項目です。自分と日本の関係・日本の好きなところ・日本の友人・日本で達成したい目標など、自分に関する事柄を具体的に記載します。