【知っていますか?】在留カードの確認アプリとは何か?
日本に在留する外国人には、基本的に「在留カード」が交付されます。しかし、この在留カードを確認するためのアプリがあることは、あまり知られていません。ここでは、在留カード確認アプリについて、ご説明いたします。
在留カードとは?
在留カードは、中長期間(3ヶ月以上)日本に在留する外国人に対して交付されます。新規に上陸することを許可された場合、在留資格の変更が許可された場合、在留期間の更新が許可された等に交付されます。
在留カードは、その外国人の在留資格や在留期間が適法であることを証明するものです。そのため、氏名、生年月日、性別、国籍・地域、住居地、在留資格、在留期間、就労の可否等の重要な情報が、在留カードに記載されます。
企業の確認
在留資格を持つ外国人を企業が雇い入れる場合、在留カードによって、以下の点を確認します。
① 偽造されていないか
在留カードを偽造して、日本の企業に就労するケースが増えています。もちろん、在留カードを偽造ずることは、犯罪に当たります。雇用する企業は、正規の在留カードであることを目視によって確認する必要があります。
② 在留カードの有効期限
在留カードが本物であっても、有効期限が切れている場合、雇用することはできません。但し、在留期間更新許可や在留資格変更許可を申請している場合、有効期限が切れても直ぐに無効となるわけではありません。在留期間満了日から2ヶ月、あるいは申請の処分が決まるまでのいずれか早い方の期間まで有効です。
③ 在留カードの番号が失効していないか
在留カード等番号失効情報照会で、在留カードの番号と有効期限を入力すれば、その番号が有効かどうかわかります。
④ 就労制限の有無
⑤ 在留資格
⑥ 資格外活動許可の有無
資格外活動許可欄に、以下のいずれかが記載されていれば、記載の条件での就労が可能です。
・「許可(原則週28時間以内・風俗営業等の従事を除く)」
・「許可(資格外活動許可書に記載された範囲内の活動)」(※資格外活動許可書も確認)
確認アプリとは?
在留資格を扱う「入国在留管理庁」は、在留カードが偽造、改ざんされていないかを確認できるアプリを、2020年12月25日から提供しています。なお、確認ができるのは、在留カードと特別永住者証明書の2種類です。
スマートフォンに無料アプリ「在留カード等読取アプリケーション」をダウンロードして、カードに搭載されているICチップの内容を読み取り、在留カードの番号を確認することで、身分事項や顔写真が偽造、改ざんされていないか確認できます。
最近では、偽造された在留カードの売買や流通が問題となり、摘発された事例も多いので、在留カードを持った外国人を雇い入れる企業は、このシステムを活用し、確認することをお勧めします。
まとめ
在留カードは、日本に3ヶ月以上滞在することを許可された外国人に対して、交付される身分証明書です。それだけに、偽造した在留カードを売買する等の犯罪が増えています。在留カードを持つ外国人を雇い入れる企業は、確認アプリを利用して、偽造された在留カードかどうかを確認する必要があります。