外国人の就労ビザ認定・更新の審査は何日かかる?

いわゆる就労ビザ(就労系在留資格)は、申請から結果が届くまで2か月程度かかるとみておくべきです。時期や申請状況によっては長引くこともあるため、オーバーステイや就労開始の遅れに繋がらないよう、早めの手続き開始を心がけましょう。

就労ビザ申請から結果が通知されるまでの期間

一般に就労ビザと呼ばれるのは、正確には外国人が日本で働くための在留資格です。在留資格の主だった手続きには「認定」「更新」「変更」の3つあり、審査期間に若干の違いがあります。

▼就労系在留資格の審査期間の目安
l 認定:2か月程度
l 更新:1か月程度
l 変更:2か月程度

取得・認定(入国時の手続き)の場合

就労系在留資格を新たに認定してもらう場合、標準的な審査期間は1か月~3か月程度とされています。書類に不備なく手続きが進めば、入国手続きの開始から2か月程度で在留資格認定証明書がもらえるのが一般的です。

更新(就労中の手続き)の場合

就労ビザの期間を延長するための更新許可申請だと、標準的な審査期間は2週間~1か月程度です。実際には、ほとんどの場合1か月弱ほどかかります。

変更(転職や退職に伴う手続き)の場合

活動内容、つまり転職や退職によって現にある在留資格では活動できなくなった場合の変更許可申請は、更新と同じく2週間~1か月程度が標準的な審査期間とされています。
実際には、認定を得る時と同様の書類を提出しチェックしてもらう必要がある点から、やはり2か月程度かかるのが一般的です。

就労ビザの審査期間で意識したいこと

就労ビザの審査期間が気になるのは、就労開始あるいは在留期間の満了に間に合わなくなる可能性を意識しているからではないでしょうか。問題なく日本で働くために、意識したいことが3つあります。

受付開始と同時に申請準備する【在留資格更新はいつから?】

既に日本で就労する外国人にとって、在留期間を途切れさせないのは非常に大切なことです。必要な更新は1か月弱で終わるのが一般的と説明しましたが、書類の不備があったり、勤務先あるいは申請人が準備で手こずったりする可能性は否めません。
そこで、在留資格更新の受付が始まる期間満了の3か月前には、早々に手続きを開始できるよう行動しましょう。

繁忙期は時間がかかりやすい

就労ビザ関連の手続きにかかる時間は、出入国在留管理庁のその時の業務量にも左右されます。繁忙期にあたる4月から6月までの間は、閑散期の2倍程度の日数がかかることもあります。
以上を踏まえ、認定・更新・変更のどの手続きであっても、早めに進めることが大切です。

書類の不備・不足に注意する

せっかく申請したのに不備や不足が指摘されてしまうと、その分結果が届くまで時間がかかります。なるべく勤務先が主導する形で、申請前に提出物をしっかり確認しましょう。

おわりに│就労ビザ関連の手続きをスムーズにこなすには

就労系の在留資格の手続きは、書類確認のため一定の時間を要します。申請の段階にこぎつけるまでに勤務先と申請人が協力しあう必要があり、どちらかの対応が不十分だと、いわゆるビザ切れ等で重大な結果を招きかねません。
スムーズにこなせるよう、外国人労働者や招へい企業を支援するサービスの利用も検討してみましょう。