【疑問にお答えします】国際結婚したら国籍は変わるのか？
最近では海外との交流が増え、日本でも国際結婚が増加してきました。ここで疑問に思うのは、「国際結婚したら、お互いの国籍はどうなるのだろうか？」ということです。ここでは、国際結婚と国籍の関係を詳しくご説明します。
国際結婚した場合の国籍
日本人が外国人と結婚した場合、基本的にどちらも国籍は変わりません。
もし配偶者と同じ国籍にしたければ、日本人が外国籍を取得するか、あるいは外国人に帰化申請をしてもらい。日本国籍を取得してもらうしかありません。
日本人男性と外国人女性が結婚した場合の国籍
日本人の男性と外国人の女性が結婚した場合、上記に記載したとおり、基本的に国籍はそのままです。
もしそれぞれが、相手方と同じ国籍にしたいと言う場合は、手続きが必要です。外国人の女性が日本国籍にしたい場合には、帰化申請を行うことになりますが、詳しい手続きの方法は、住所を管轄する出入国在留管理局に確認しましょう。
また、日本人の男性が外国人妻と同じ国籍に変更した場合には、日本にある大使館や総領事館に確認しましょう。
日本人女性と外国人男性が結婚した場合の国籍
日本人の女性と外国人の男性が結婚した場合には、男性の国によって、3つのパターンが想定されます。
まず1つ目が、女性が日本国籍のまま、男性も外国籍のままの場合です。この場合には、国籍については何も手続きする必要はありません。
次に2つ目は、男性の国がフランスやタイなどの場合、手続きが必要になることがあります。何もしなければ、女性も男性も国籍は変わりません。従って、日本国籍のままで良いと思う女性は、何も手続きをする必要はありません。しかし、女性が男性と同じ国籍をしたいと希望する場合には、「意思表示の手続き」をする必要があります。詳しくは、日本にある大使館や総領事館に確認しましょう。
最後に3つ目は、男性の国がイラン、アフガニスタン、サウジアラビア、エチオピアなどの場合、必ず手続きが必要になります。女性は婚姻と同時に相手方の外国籍を取得しますが、日本国籍も持ったままになります。つまり、二重国籍になるわけです。
日本では、二重国籍を認めていませんので、外国籍か日本国籍かを選択しなければなりません。具体的には、結婚して2年以内に、「国籍選択届」を市区町村役場等に提出します。
もし、2年以内に手続きをしないでいると、法務大臣から通知が来ます。それでも手続きをしなければ、日本国籍を喪失することになります。
まとめ
日本人男性と外国人女性が結婚した場合、特に手続きの必要はありません。しかし、日本人女性と外国人男性が結婚した場合には、男性の国によって、手続きを要する場合がありますので、注意が必要です。