【周りの人に教えたくなる】日本に帰化した有名人

日本に在住する外国人が、日本国籍を取得することを「帰化」と言います。現在日本で活躍する人の中には、外国籍から日本に帰化した人も多くいます。ここでは、思わず周りの人に教えたくなる「日本に帰化した有名人」を説明します。

帰化のメリット

日本に住む外国籍の人が、日本国籍を取得することを「帰化」と言いますが、帰化には、次のようなメリットがあります。

 

 ・日本名を持つことができるため、差別されることが少なくなる。

 ・日本の戸籍を持つことができ、配偶者が日本人の場合、同じ戸籍に入ることができる。

 ・日本のパスポートを持つことができ、海外渡航の際に、日本政府からのお墨付きがもらえる。

 ・年金、社会保険、福祉などの社会保障について、日本人として恩恵を受けることができる。

 ・選挙権、被選挙権(立候補できる権利)を得ることができ、日本の政治に参加できる。

 ・ローンを組んだり、銀行から融資を受けたりすることなどが可能になる。

帰化のデメリット

一方で、帰化には、次のようなデメリットがあります。

 ・母国の国籍を喪失することになり、再び母国の国籍取得が不可能になる。

 ・母国へ行く(帰る)際には、日本人として査証を取得しなければならない。

日本に帰化した有名人

日本に帰化した有名人は、次のとおりです。

財界では、現在のソフトバンクの代表取締役会長兼社長CEOである孫正義氏は、韓国から日本に帰化した人です。在日韓国人として、佐賀県に生まれた孫氏は、1990年 33歳の時に日本に帰化しています。

スポーツ界では、多くの人が日本に帰化しています。野球界では、現在広島東洋カープの監督である新井貴弘氏、阪神タイガースの元監督である金本知憲氏が、それぞれ韓国から日本へ帰化しています。また、元プロレスラーである長州力氏も韓国から日本に帰化した人です。

同じくスポーツ界で、元サッカー選手のラモス瑠偉氏は、ブラジルから日本に帰化しています。ラモス氏は、1977年に来日し、1989年 33歳の時に帰化していますので、帰化の要件である「引き続き10年以上日本に居住を有する者」に該当し、また「1年以上の就労がある」ことで、帰化が許可されたものと思われます。

相撲界では、元横綱の白鵬がモンゴルから日本に帰化しています。相撲界では、親方となるためには日本国籍を取得する必要があるため、2021年に引退した白鵬は、引退前の2019年に帰化しています。帰化した後の名前は「白鵬翔」です。

文学界では、ドナルド・キーン氏が、アメリカから日本に帰化しています。キーン氏は、日本文学や日本文化の研究者として、欧米に紹介した人です。日本国籍取得後の氏名は「キーン・ドナルド」です。元の名前をそのまま使ったことになりますが、帰化した後の日本名では、漢字、平仮名、カタカナの使用はできますが、アルファは使えません。

まとめ

日本では、いわゆる「二重国籍」が認められていませんので、外国籍から日本に帰化することは、今までの国籍を失うことを意味します。それでも、日本に帰化して、日本で活躍し、日本社会に貢献している人が数多く存在します。