たくさんの証明証が必要!中国人が日本国籍を取得する条件とは

外国人が日本国籍を取得するには帰化申請の手続きが必要ですが、実質的な条件の一つとして、様々な書類を提出しなければなりません。

外国人が帰化するための条件自体は、外国人がどの国籍でも基本的に同じですが、中国人が日本国籍を取得する場合、国籍証明書の取得手続きなどに注意が必要です。

そこで今回は、中国人が日本国籍を取得するための条件について解説します。

中国人が日本国籍を取得するための証明書

中国人が帰化申請をするには条件として様々な書類を提出する必要があり、たとえば国籍証明書があります。

日本国籍を有する人は戸籍に入るので、日本では戸籍謄本(抄本)があれば日本国籍を有することの証明になります。

しかし、中国には日本のような戸籍制度が存在しないので、中国人として中国国籍を有することを証明するには、日本における戸籍とは別の書類が必要です。

具体的には、国籍を証明するための公文書として、国籍証書を取得する必要があります。

中国においては、国籍や身分関係を証明する公文書として、一般に以下のような書類があります。

・国籍証書(中国国籍を証明する書類)

・出生公証書(申請者がいつ出生したかなどを証明する書類)

・死亡公証書(申請者の親族など、ある人が亡くなったことを証明する書類)

・結婚公証書(申請者や両親などが結婚したことを証明する書類)

・離婚公証書(申請者や両親などが離婚したことを証明する書類)

・親族関係公証書(申請者の親族関係を証明する書類)

中国人が帰化申請をするには、一般に上記のような様々な書類を取得しなければなりません。

基本的には、申請者の両親が婚姻してから申請者が現在に至るまで、状況を証明するための各種の書類が必要です。

書類を取得する場合の注意点

国籍証書や出生公証書など、中国の政府機関が発行する書類を取得するには、申請者本人や家族が手続きをしなければなりません。

注意点として、中国人の国籍や身分関係を証明するための書類を取得するには、過去に登録(出生届など)を行った官公庁に申請する必要があるのが一般的です。

つまり、日本にある中国領事館で全ての書類を取得できるとは限らず、ケースによっては本国から取り寄せる必要があります。

上記の書類は中国語で記載されているので、帰化申請の必要書類として提出する場合は、翻訳者を明示した上で、翻訳文の添付も必要です。