解説します！在留資格認定証明書とは？

2024-02-20

在留資格認定証明書は、観光等の短期滞在には不要ですが、日本の企業に就職する、あるいは親族と生活する等の場合に必要な書類です。通常は、日本の企業の担当者や日本に住む親族が代わりに取得します。

在留資格認定証明書とは何か？

在留資格認定証明書とは、日本に入国し、中長期的に滞在を希望する外国人対して発行されるものです。この証明書には、その外国人が日本で実際に行う活動について、どの在留資格に当たるかが記載されています。この証明書は、観光、親族訪問等の短期的に日本に滞在する外国人には、発行されません。

一般的に、外国人が日本に入国する場合、空港や港等にある出入国在留管理局の支局で、入国の審査が行われます。観光等で日本に入国する場合は短時間で審査が終わりますが、日本に中長期する場合は、審査に時間がかかります。

そこで、そのような事態を避けるために、在留資格認定証明書を入国前に交付して、入国審査をあらかじめ行い、問題がなければ入国後に在留資格を与える旨の証明を行うのです。このような審査を入国前に行ったという証明として、申請した外国人に在留資格認定証明書が交付されるのです。

在留資格認定証明書は、外国人が日本に上陸する時に必要な書類です。

空港や港の出入国在留管理局の窓口では、パスポート、ビザ、在留資格認定証明書を係員に提示しなければなりません。パスポートは、外国人が本国政府に申請を行って取得します。また、ビザの取得については、次の項目でご説明します。

在留資格認定証明書を係員に提示する目的は、日本で行う活動内容に虚偽がなく、または身分（親族関係）に偽りがないことを証明するためです。逆に言えば、この証明書がなければ、日本での活動内容等を証明するものがない、と言うことになります。

在留資格認定証明書が交付される一般的な流れは、次のとおりです。

まず、外国人を受け入れる企業または親族等が、外国人本人の代理人として、必要書類を揃え、日本の出入国在留管理局へ申請します。審査後に、在留資格認定証明書が交付され、代理人に郵送されます。

その後、代理人は本国にいる外国人に、在留資格認定証明書を郵送します。受け取った外国人は、在留資格認定証明書と自分のパスポートを持って、在外日本大使館・領事館へ行き、ビザを申請し、交付されます。

外国人は、日本に入国する際に、空港等でビザを提示します。係員からパスポートに上陸許可の証印が押され、在留資格と有効期限が明記されます。合わせて、在留カードが交付されます。

在留資格認定証明書は、日本に入国し、上陸する際の審査に必須の書類です。その他に、パスポートは自分で申請を行い、ビザは在留資格認定証明書を添えて、在外公館へ申請します。そして、パスポート、ビザ、在留資格認定証明書を持って、日本に入国することになります。