必要書類は何が必要?永住ビザ申請の手続きについて知っておこう!

永住ビザ(永住権)は、外国人が在留期間の制限がなく、日本に滞在できる権利です。しかし「永住ビザの申請方法がわからない」「必要書類を知りたい」など、永住ビザの申請手続きについて詳しく知りたい外国人の方も多いのではないでしょうか。今回は、永住ビザの申請手続きについて解説します。

永住ビザの申請手続き

永住ビザの取得は、​​​​永住許可を申請し、法務大臣の許可を得なければなりません。

永住許可に関する事項は、出入国管理及び難民認定法第22条及び第22条の2に規定されています。

・申請ができる人

永住ビザの申請ができる人は、外国籍の申請人本人、本人の法定代理人、取次者です。

法定代理人は、外国籍の申請人本人が働いている会社の社員、外国人の受け入れをサポートする公益法人の職員などを指します。

取次者とは、永住許可申請の申請人または代理人からの依頼を受けて、取次申請を行う弁護士、行政書士を指します。

永住ビザ申請の要件

・素行善良要件

日本の法律を遵守し、懲役、禁錮または罰金に処せられていないこと、複数の交通違反がないことなどが該当します。

また、19歳以下の少年は、少年法による保護処分中ではないことが要件となります。

・独立生計要件

出入国管理庁の「永住許可に関するガイドライン(令和元年5月31日改定)」によると、

日常生活において公共の負担にならず,その有する資産または技能等から見て将来において安定した生活が見込まれること。

つまり、生活保護等を受給しておらず、一定以上の収入があるということです。一般的には、約300万円程度の年収が求められます。

・​​国益要件

原則として、10年以上日本に在留している、罰金刑や懲役刑などを受けていない、公的義務を履行している、公衆衛生上の観点から有害となるおそれがない、などがあります。

永住ビザ申請の必要書類

永住ビザ申請の必要書類は、主に永住許可申請書、在留カード、パスポート、身元保証書、申請理由書、資格外活動許可書、写真(申請人が16歳以上)、住民票、職業を証する書面などです。

永住ビザ申請の流れ

1.書類の収集・作成

必要書類の収集や永住許可申請書、申請理由書を作成します。

2.永住ビザの申請

管轄の出入国在留管理局へ必要書類を提出します。

3.審査

永住許可申請は、他の中長期在留資格と比べると厳しく、かなりの時間がかかります。提出書類の内容によりますが、6か月から1年程度かかるのが一般的です。

4.結果通知

永住ビザが許可されると、ハガキで通知が送られてきます。その後、管轄の出入国在留管理局で在留カードを受け取ります。

ただし、市区町村役場で外国人登録事項の変更手続きをしなければなりません。期間は、変更が生じた日から14日以内 です。

まとめ

永住ビザ申請は、永住許可を申請し、法務大臣の許可を得ることで取得できます。他の中長期在留資格と比べると審査が厳しく、6か月から1年程度かかるのが一般的です。

まずは、​​永住ビザの要件を満たしているかを確認することが大切です。不安な方は、行政書士などの専門家に相談する方が無難でしょう。


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