2022-07-04

外国人が日本国籍を取得する方法は、帰化という手続きをすることです。

帰化とは、ある国の国籍を有しない外国人が申請をして、その国の国籍を取得することです。

日本に帰化する方法として、普通帰化・簡易帰化・大帰化の3種類の方法があります。

そこで今回は、日本国籍を取得する方法である3つの帰化について解説します。

普通帰化とは

普通帰化とは、外国人が日本国籍を取得するための通常の手続きです。

帰化の申請をして認められた場合、その外国人は日本国籍を取得できます。

普通帰化が認められるには、居住条件や能力条件など、様々な条件を全てクリアしなければなりません。

簡易帰化とは

簡易帰化とは、一定の条件を満たす外国人について、通常よりも帰化の条件が緩和される手続きです。

普通帰化に比べて帰化の条件が簡単になるので、帰化しやすいのがメリットです。

一方、簡易帰化が認められるためには、簡易帰化に必要な条件に該当しなければなりません。

簡易帰化に必要な条件は、以下の通りです。

・日本人（日本国籍を有する者）の子であり、引き続き日本に3年以上住んでいる

・日本生まれであり、日本に3年以上住所または居所がある

・日本生まれであり、父または母も日本生まれである

・引き続き10年以上、日本に居所がある

・配偶者が日本人であり、3年以上日本に居所がある

・配偶者が日本人であり、婚姻3年以上かつ1年以上日本に居所がある

・日本人の子であり、日本に住所がある

・日本人の養子であり、引き続き1年以上日本に住み、かつ養子縁組の際に本国で未成年であった

・元日本人であり、日本に住所がある

・日本生まれであり、生まれつき無国籍であり、引き続き日本に3年以上住んでいる

大帰化とは

大帰化とは、普通帰化に必要な全ての要件が免除される手続きです。

つまり、大帰化が認められた場合は、一切の条件を満たすかどうかに関係なく、日本への帰化が認められます。

日本に特別の功労のある外国人については、法務大臣が国会の承認を得ることで、帰化の条件に関わらず、日本への帰化を許可することができます。

大帰化は日本に大きく貢献した外国人について、国会の承認を得ることを条件に、特別に無条件での帰化を認めるための制度です。

ただし、大帰化は制度自体は存在するものの、過去に大帰化によって日本に帰化したケースはありません。