例文の書き写しに注意!帰化申請の動機書について解説

帰化申請を行う際に動機書を作成する必要があります。しかし「動機書の書き方がわからい」「なぜ動機書が必要なの?」なと、動機書について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。今回は動機書の仕組みや書くポイント、注意点について解説します。

そもそも動機書とは?

自分の経歴や来日の経緯、来日後の活動内容、日本に対する思い、学歴や専攻した分野について、家庭の状況、今後の目標など、「なぜ日本国籍を取得したいのか」ということを表す書類になります。

具体的には以下の内容などが記されます。

・いつ、どこで生まれたのか

出生地や出生年月日、本国での家族関係や生活の状況、日本についてのイメージなどを記載します。

・来日してからの活動内容

日本でどのような活動を行っているかなどを記載します。

・家庭の状況

家庭が円満であるかどうか、日本の生活に慣れてきたかどうかなどです。

・学歴や専攻した分野

学生時代に何を学んだのか、専攻した分野などを記載します。

・来日に至った経緯や動機

来日の理由、目的などです。

・日本での生活、現在の職業、

結婚、子供の有無、職場環境や仕事のやりがいなどです。

・素行要件に該当しないことのアピール

過去の犯罪歴や交通違反などがない場合は、素行要件に該当しないことを記載します。

・帰化することへの想い

・将来の夢

・今までに行った社会貢献、今後行いたい社会貢献など

帰化による動機書のポイント

・必ず自筆で書く

帰化許可申請書などはパソコンで作成することができますが、帰化の動機書は、原則、自筆で書くことになっています。

身体的な理由などで手書きが困難な方は、法務局に相談してみるとよいでしょう。

・15歳未満の方は提出不要

15歳未満の方は、家族とともに申請する必要があります。しかし、動機書の提出は不要となっています。

・特別永住者は免除

特別永住者は、動機書の提出が免除されています。

動機書の注意点

日本のパスポートが欲しいという希望を全面に押し出すような内容や帰化の手引きの記載を真似するような動機書は注意しなければなりません。

帰化申請の状況は、それぞれ人によって異なります。例文を真似するだけでは不自然となり、熱意も伝わりません。

要点をまとめ、500字から600字程度を目標にするとよいでしょう。

まとめ

動機書は、自分の経歴や来日の経緯、来日後の活動内容、日本に対する思いなど、日本国籍を取得したい理由を示す書類です。必ず自筆で書くことが決められています。

15歳未満の方は提出不要で、特別永住者も提出が免除されています。

帰化申請の状況は、それぞれ人によって異なります。例文を真似するだけでは不自然となり、熱意も伝わらないので要点をコンパクトにまとめ、具体的に書くことが大切です。