2022-06-03

日本に居住する外国人が日本国籍を取得する際は、帰化申請手続きを行わなければなりません。外国人が日本国籍を取得するケースは多くあります。とはいえ、国籍を変更するとどのようなメリットがあるのでしょうか？今回は、帰化のメリットについて詳しく解説します。

帰化とは？

帰化とは、本人が希望して他国の国籍を取得し、その国の国民になることを指します。例えば、アメリカ国籍の人が日本国籍を取得するケースです。

帰化する理由は、主に就職活動をする前に帰化する、結婚する前に帰化したい、参政権を得るため、子どものために家族で帰化したいなど、さまざまな理由があります。

日本では、1つの国籍のみの取得が許可されています。したがって、母国の国籍は失うことになります。

帰化申請のメリット

日本で帰化をすると、生活する上で便利になることが複数あります。それぞれのメリットを見ていきましょう。

1.日本の戸籍を持てる

外国人のままであれば、日本人と結婚しても配偶者と同じ戸籍に入れません。日本人になると、日本の戸籍を持つことができるため、結婚すると夫婦で同じ戸籍に入ることが可能になるのです。

また、外国人は結婚や出産、離婚などは、母国の大使館や領事館で手続きする必要があります。しかし、戸籍が日本にあれば、​​日本の役所で簡単に手続きが可能です。

2.日本のパスポートを持てる

帰化すると日本のパスポートを持つことができます。日本のパスポートを持っていると、海外渡航手続きがスムーズに進みます。

また、ビ​​ザ（査証）なしで渡航できる国が多いため、母国に帰る際は、短期であればビザが不要なケースも多いです。

ただし、現在は新型コロナウイルス感染症に対する水際対策のため、当分の間停止している国もあります。

（参考：外務省「ビザ免除国・地域（短期滞在）」）

https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/tanki/novisa.html

3.日本の名前が持てる

外国人が日本国籍を取得すると、日本名を持つことができます。もちろん、これまで使用してた母国での名前や通名でも可能です。

ただし、契約など公的な手続きでは本名を求められることがほとんどです。

4.在留手続きが不要

外国籍の方は、在留カードまたは特別永住者証明書を更新し、常にそれらを携帯する義務があります。

帰化すると、外国人としての各種手続きが不要になります。

5.参政権を得られる

日本に帰化すると、選挙に投票することが可能です。また、選挙に立候補して政治家になることもできます。

まとめ

今回は、帰化のメリットについて解説しました。日本国籍を取得すると、日本の戸籍やパスポートを持つことができるので、外国人としての各種手続きが不要になり便利です。参政権も得られるため、選挙への投票や政治家になることも可能です。