意外に知らない?日本国籍を取得した著名な外国人について

外国人が日本国籍を取得するには、日本に帰化する必要があります。

世界には著名な外国人が数多くいますが、中には、帰化して日本国籍を取得した外国人もいるのです。

そこで今回は、日本国籍を取得した著名な外国人について解説します。

ラモス瑠偉

ブラジル出身のサッカー選手です。

1957年にブラジルの観光都市リオデジャネイロで生まれました。

会計士の父親が亡くなったことをきっかけに家を飛び出し、叔母の家に滞在しながら、サッカーの腕を磨く毎日を過ごすことに。

大学留学をきっかけに来日し、読売サッカークラブに所属。後に1993年にJリーグが開幕した後は、サッカークラブはヴェルディ川崎になりました。

三浦知良らとともに、Jリーグの開幕初期から人気サッカー選手として活躍。日本におけるプロサッカーリーグの普及に貢献しました。

サルヴァトーレ・クオモ

イタリア出身のシェフ・実業家です。

1972年のイタリア南部ナポリにおいて、イタリア人の父と日本人の母の間に生まれました。

ナポリでシェフとして働いていた父親の影響で、11歳の頃にはすでに料理の世界に飛び込み、修行を始めていました。

1980年代に父親が日本でイタリアンレストランをオープンしたことから、クオモは父親と一緒に日本に住むことになりました。

ところが、日本であまりいい経験をしなかったためか、1年でイタリアに帰国。料理学校で修行をし直した後、再び日本に戻りました。

日本に帰国したクオモは、日本の食生活や市場を数年研究した後、ナポリピザのレストランを東京に開店。店は見事に大ヒットし、日本でのイタリア料理の普及に貢献しました。

白鵬翔(はくほうしょう)

モンゴル出身の力士で、1985年に同国で生まれました。

レスリングの金メダリストの父と、元外科医の母との間に生まれ、経済的な苦労もなくのびのびとした幼少期を過ごしています。

自分から力士になりたいと希望し、2000年に他のモンゴル人ととも来日しましたが、力士としては小柄だったために、受け入れてくれる部屋がなかなか見つかりませんでした。

2013年に初土俵した後はメキメキと頭角を現し、2015年に獲得した33回目の優勝は、歴代の最高記録である32回を上回る快挙となっています。

2019年に2場所連続優勝を果たしたことで、第69代横綱に就任。2021年に引退するまで、不動の横綱として活躍を続けました。