配偶者ビザの申請は行政書士に依頼した方は良いか?

国際結婚が増えるに伴い、配偶者ビザを申請・取得する人も増加傾向です。本人が申請書を作成し、必要書類を準備して、出入国在留管理局へ申請することも可能ですが、確実に許可を得たい場合には、専門家である行政書士に申請を依頼する方法も選択肢の一つです。

配偶者ビザとは?

「配偶者ビザ」とは、日本で日本国籍を持つ人と結婚した場合に取得できる在留資格です。なお、正確には「在留資格:日本人の配偶者等」と言いますが、この在留資格には、日本人と結婚した人以外にも、日本人の特別養子になった人、日本人の子どもとした生まれた人も含まれます。

但しここでは、日本で日本国籍を持つ人と結婚した人についてご説明いたしますので、便宜上「配偶者ビザ」といたします。

「配偶者ビザ」を取得するには、申請書や必要書類を出入国在留管理局へ提出する必要があります。この場合、自分で申請を行う方法と、専門家である行政書士に依頼する場合とがあります。

行政書士に依頼するメリット

行政書士に依頼する1つ目のメリットは、許可を得る可能性が高いということです。もちろん、いくら専門家の行政書士であったとしても、「うちに依頼してもらえば100%許可されます」と言える所はありません。しかし、様々な在留資格の案件を扱うことで、行政書士は依頼される案件に対処できる術を会得しています。そうなると、自ずと許可を得る確率が高くなっているはずです。

2つ目のメリットは、時間・労力をかけなくて済むということです。申請書の作成はもちろん、必要書類の取り寄せ等は、想像以上に時間や手間がかかります。また、申請後に修正等が必要な場合には、その都度対応しなければなりません。しかし、行政書士に依頼することで、そのような時間や労力・手間を省くことができるはずです。

3つ目のメリットは、配偶者ビザの取得に関してアドバイスをもらえることです。仮に申請が不許可になった場合、再度申請を行うことが一般的です。この際に、最初の申請で不許可になった理由を踏まえて、再申請に備えることになりますが、申請者だけでは、どう対処したら良いかがわかりません。しかし、行政書士に依頼していれば、再申請での注意点やアドバイスを受けることができ、ある程度自信を持って、再申請に臨むことができるはずです。

行政書士に依頼するデメリット

行政書士に依頼する1つ目のデメリットは、費用がかかる点です。それぞれの行政書士事務所によって金額は異なりますが、一般的に10~15万円程度は必要です。このような金額を見てしますと、「できるだけ自分でやってみよう」という方は少なくないでしょう。

2つ目のデメリットは、専門でベテランの行政書士を探すことは、意外と難しい点です。大都市に住んでいればそうではありませんが、地方に住んでいる場合、行政書士の数そのものが少なく、その中から配偶者ビザの申請に精通した行政書士を探すことになります。そうなると、地域によってはいない場合も考えられます。

まとめ

配偶者ビザを行政書士に依頼する最大のメリットは、許可が下りる確率が高いということです。しかし一方で、費用がかかったり、地域によっては在留資格専門の行政書士がいなかったり等のデメリットもあります。