【意外と知られていないことを教えます】帰化申請で行われる素行調査とは?
帰化申請とは、外国籍を喪失し、日本国籍を取得するための手続きです。一般的な「在留資格」の申請では、主に提出した書類を確認した上で、許可するか否かを決定します。しかし、帰化申請では、本人との面接、家庭や職場への訪問、電話調査の他に「素行調査」も行われます。
帰化は単に国籍を変えるだけでなく、日本社会の一員として長期的に生活していく意志と基盤を確認する制度でもあります。そのため、審査では「生活の安定」「社会との関わり」「誠実な行動」の3点が重視され、他の在留資格の審査よりも広い範囲で確認されます。特に税金や年金の状況は、社会的信用を測る重要な指標とされています。
帰化申請とは?
帰化申請とは、日本在留する外国籍の方が日本国籍の取得する手続きのことです。申請が認められると、現在の外国籍を失い、新たに日本国籍を取得することになりますから、厳しい要件が幾つかあります。
また、必要書類が多く、審査に要する期間は1年程度です。審査では、書類の確認はもちろん、申請者への面接、家庭や勤務先等の訪問・電話での確認等があります。
素行要件とは?
帰化申請の要件に「素行要件」があります。「素行要件」とは、「申請者の日常の素行が良いかどうかを判断するための要件」のことを言います。なお、「素行要件」では、次の項目について審査されています。
・犯罪歴、前科がないか
・年金、税金の滞納がないか
・交通違反がないか
以上の「素行要件」を満たしているかどうかを確認するために、「素行調査」が行われるのです。
素行要件では、単に「法律違反がないか」だけでなく、継続的に安定した生活を送るための行動習慣も確認対象になります。例えば、公共料金の支払い状況や勤務先での勤怠記録など、日常生活での信頼性を示す資料が評価につながる場合があります。こうした点は、審査官が「日本で安定して生活できるか」を判断する材料となります。
素行調査の方法
素行調査は、次のような方法で行われます。
犯罪歴、前科、税金の滞納等は、それぞれの関係機関に問い合わせれば、すぐに判明します。また、交通違反については、「過去5年間に何回違反したのか」を基準に調査を行います。なお、軽微な交通違反であれば、5回程度は許容範囲とされています。
但し、素行調査は、これだけではありません。実際には、上記の項目以外にも行われています。それは、「申請者が提出した書類内容に、虚偽の申告がないか」ということです。例えば、就労している仕事内容、勤務態度等を調査したり、申請者の近隣住民等に聞き取り調査を行ったりして、素行を調べる方法です。
また、帰化申請では、申請書・書類の受理後に、記載されている内容に虚偽がないか確かめるため、身辺調査を行います。この調査で、「虚偽の申告がある」と判断された場合には、許可が下りることはありません。
特に注意すべき点は、書類の不一致や曖昧な説明がある場合、確認のための追加調査が入ることです。勤務先や住民への聞き取りは珍しくなく、審査官は「社会との関係性」や「周囲からの評価」も参考にします。日常の行動が自然と評価につながるため、普段から誠実な生活態度が大切だといえます。
つまり、上記で示した3つの項目と同じくらい、「虚偽の記載」も重いということです。従って、帰化申請では、日頃の素行が重要であると同時に、提出する申請書や書類には、真実のまま正直に記載することが重要です。
まとめ
帰化申請では、素行調査が行われ、犯罪歴等の有無の確認があります。また、申請者から提出された申請書・書類の内容を基にして、記載内容に間違いがないか、身辺調査も行われます。
帰化審査は時間がかかりますが、申請者の日常生活の積み重ねが評価につながるため、普段から税金や年金の管理、交通ルールの遵守、周囲との良好な関係性に気を配ることが大切です。誠実な生活を続けていれば、素行調査を必要以上に恐れる必要はありません。























