「日本で就労ビザを取得するのが難しい」と言われるには理由がある

2025-10-04

日本に滞在しつつ就労するためには、一般に就労ビザを取得する必要があります。

ところが、日本で就労ビザを取得するのは簡単ではなく、難しいと言われる場合が少なくありません。

そこで今回は、日本で就労ビザを取得するのが難しいと言われる理由について解説します。

就労ビザを取得するには基本的に学歴が必要

日本で就労ビザを取得するのが難しいと言われる理由の一つは、ビザを取得するのに一般にある程度の学歴が必要なことです。

就労ビザを取得するには基本的に、業務に関連する科目を専攻したうえで、大学や日本の専門学校を卒業していなければなりません。

一方で、ITや高度人材など一部の分野では特例が認められることもあり、専門スキルや実績によっては学歴がなくても申請が通るケースもあります。ただし、それでも証明資料の提出や推薦状の取得が必要になるなど、準備は容易ではありません。

単に大学などを卒業していればよいのではなく、働こうとする業務に関連する科目を専攻している必要があることも、就労ビザを取得する難易度を高めています。

学歴がない場合は一定の実務経験が要求されるので、いずれにせよ就労ビザを取得するのは一般に簡単とは言えません。

就労ビザを取得するまでに時間がかかりがち

日本で就労ビザを取得するのが難しいと言われる理由の一つは、ビザを取得するまでに一般に時間がかかることです。

就労ビザを取得するには様々な書類を提出する必要がありますが、もし書類に不備があった場合は、再度提出しなければならず、ビザを取得するまでに数ヶ月かかることもあります。

さらに、審査は申請人の状況だけでなく、受け入れる企業の安定性や事業内容も見られます。企業側に赤字決算や社会保険の未納などがあると、本人の条件が十分でも許可が下りない場合があります。

また、せっかく書類を揃えて再提出したとしても、用意した書類の種類や内容が十分でないために、就労ビザが許可されない可能性もあります。

就労ビザの取得には時間がかかるだけでなく、時間をかけても必ずしも許可されるとは限らない点に、就労ビザ取得の難しさがあります。

入国管理業務に詳しい行政書士に依頼すると、適切な書類をスムーズに揃えてくれるので、就労ビザを取得できる確率を上げることが期待できます。

就労ビザ以外のビザを取得する選択肢もある

就労ビザを取得するのが難しい場合は、就労ビザ以外のビザを取得する方法もあります。

就労ビザ以外に日本で就労できるビザとして、以下のものがあります。

・永住者ビザ

・定住者ビザ

・配偶者ビザ

・永住者の配偶者ビザ

これらのビザは自由度が高い反面、取得要件が厳格であったり、立証すべき資料が膨大になる場合があります。たとえば配偶者ビザでは、結婚生活の実態を示す写真や同居の証明が求められるなど、細かい証拠提出を要求されるのが特徴です。

上記4つのビザは、日本に滞在できるだけでなく、日本で就労することもできます。

日本で働けるだけでなく、就労ビザとは異なり、職種に関係なく就労できるのも大きなメリットです。

日本人の配偶者であるなど独自の要件を満たす必要はありますが、もし上記のビザを取得できそうな状況にある場合は、これらのビザを取得するのも一つの方法です。


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